3月に発生した「宮城・福島沖地震」により震度6の揺れを再び体験した事で、我が家の地震への対策を再確認し、現在再び防災意識も高まって来ました。
2011年3月にも夫婦2人も宮城県内にて「東日本大震災」を経験している事から、今後も大きな地震が発生する可能性が高い事は、2人の共通の意識でもあります。
私自身は以前からも地震に対しての意識は❝高い人間❞と自分自身で考えていましたが、ここ何年かは地震への意識が下がって来ていたと感じました。
阪神淡路大震災の被害状況を見て
1995年に発生した「阪神淡路大震災」、その頃の私の年齢は22歳で神奈川県にて生活をしていた状況でしたが、テレビで報道されてきた「大地震ニュース」の内容にとても衝撃を受けていました。
地震発生前日の日曜日の夜、新大阪駅より新幹線に乗り新横浜駅まで帰って来て、一晩寝た翌日の朝に関西での地震発生のニュースを見ました。
関東で揺れは感じなかった状況ですが、ニュースに映る映像や死傷者数の内容にとても大きな衝撃を受けていました。
その「阪神淡路大震災」によって当時の私自身の地震への意識は大きく変わり、自分なりに「大地震発生に対して」の対策を始める様にもなりました。
大地震が発生した場合、普段の生活の中で「当たり前に出来ていた事」の殆どが普通に行えなくなることが想像出来ます。
食料やインフラの問題も想像出来ますが、住む家自体が無くなってしまう可能性も高いと考えられます。
全ての被害状況に対応する為に準備をする事は難しい面も有る中で、先ず個人として対策出来る事を行なう事が大切と感じました。
一般的に言われている「3日分~7日分の食料確保」
独身生活時代で有った事も有り「カップラーメン」などの備蓄は行っていました。
健康面から考えれば「カップラーメン」などでは不十分な面がありますが、先ず1番に思いつく内容としては良い判断とも思います。
また、お風呂の湯舟には❝常に水を貯めている❞状況でもありました。
当時「1Kの小さなアパート暮らし」で、トイレとお風呂が一緒になった「ユニットバス」だった為、家では「シャワーを浴びるのみ」で、近所の「スーパー銭湯」へ足を運ぶ機会が多い生活であった事からも、「湯舟の水はそのまま」だったとの事でもあります。
飲み水では無いものの、「貯めて置いた水」は色々な面で役に立つと考えられます。
しかし、2011年の「東日本大震災」を経験した私としては、「貯めて置い風呂の水」を「トイレに使う事が出来ないとの事実」を知る事も出来ました。
私が住んでいた地域の下水処理場は地震と津波による被害を受けており、❝下水処理能力が低下している❞事から、地震発生後の半月後でも❝下水をなるべく流さないで欲しい❞との通達が出ていたのです。
「風呂の水は貯めて置いた方が良い」と思いますが、使い方も限られてくる可能性が有るとも感じます。
そして「阪神淡路大震災」の時に地震対策の一つとして「一番に気になった事が停電への備え」でした。
現代に於いて「電気は必須」です。
普段の生活の中で当たり前に使えている電気。
毎日普通に使えていると気が付きにくいものですが、いざ停電となると大勢の人々の生活が普段と180度変わってしまい困難に見舞われてしまうのが事実だと思います。
そして当時の私が大災害発生時の対策として一番に興味を持った内容が「独立電源システム」でした。
独立電源システム
「独立電源システム」とは、太陽光発電によって出来た電気をバッテリーへ蓄電して、そのバッテリーに溜まった電気を使用して小型の家電(電灯など)を使う内容の事になります。
一戸建て住宅などの屋根に設置してるソーラーパネルと同じ仕組みですが、そちらの方は〇〇電力へ電気を売電したりと外と繋がっているのに対して、「独立電源システム」はバッテリーへ蓄電と言った形の「完全に独立」となっています。
私自身は賃貸アパートでの暮らしでしたので、当然屋根への設置などはできませんでした。
そこで「独立電源」が良いと考えました。
ベランダに小型のソーラーパネルを置き配線を室内へと入れ込み、室内に置かれた「ディープサイクルバッテリー」へと蓄電し、その電気を使って部屋の明かりを付ける方法からスタートです。
ソーラーパネルは12Vタイプ。勿論、ディープサイクルバッテリーも12Vタイプとしています。
そこへ「カー用品」として販売されていた、インバーター(正弦波)を利用して100Vに変換して、一般家電として販売されているデスクライト等を点灯して実験を続けてみました。
昼間仕事へ行っている間に「太陽によって発電された電気」を夜帰宅した後に使う事に、とても楽しさを感じていました。
実際、その電気量を電気代として考えた場合、1日に0,1円程度の内容だったのかも知れませんが、何かとても楽しく感じていました。
そして一番に感じた事は、「今、停電になっても部屋の明かりが確保出来る」との安心感が出来た事でした。
そこから数年経ち、私自身仕事の都合により宮城県と移住して来る事となりました。
宮城県で借りた家も2階建てのアパートでしたが、神奈川県時代に2階部のベランダが狭かった事の教訓から、宮城県ではアパート1階部分を選びました。
そして、以前よりも部屋数も多くなった事でベランダ部分の面積も広くなった事から、より条件の良い形でソーラーパネルを設置する事が出来、発電能力も増して来ました!
ディープサイクルバッテリーの容量も増やし蓄電量もアップした事で、電気の使用用途も以前よりも増えましたが、バッテリーへの負荷も考え基本は部屋の明かりを多くする使い方としていました。
宮城県での生活が始まり新しい職場ににも慣れて来た辺りで、職場の方々と会話する中に「1978年(昭和53年)に発生した宮城県沖地震」の話を聞きました。
1978年となると私自身はまだ幼稚園児であった頃ですし、神奈川県に居た事も有り「全く知らない内容」でもありました。
そして、その職場の年上の方々は口をそろえて「宮城県は35年程の間隔で大きな地震が来る話だよ」とも教えてくれました。
その話を聞いた時、私の中で❝大地震に対しての意識がより強まった❞事を今でも覚えています。
そこから食料などの備蓄量やその他の防災グッズ、災害時に役に立ちそうな品を増やしていきました。
毎日を楽しく生活してる中の2011年、予想通りに❝大地震❞が発生しました!
それが多くの人々の記憶に残る「東日本大震災」です。
職場で仕事をしていた午後2時46分、今までの人生の中で一度も経験した事の無い「非常に大きくて長い時間の揺れ」を経験したのです。
その後は皆さんもご存じの「甚大な被害が発生」してしまった訳ですが、その中には「停電」との状況も起こっていました。
その時の自宅から勤務地までの通勤時間は、マイカー通勤で片道約40分程の内容でした。
しかし停電となり信号は全て消灯、道路もあちらこちらで「デコボコ」状態。
大渋滞発生の中で何とか自宅までマイカーで戻る事が出来ましたが、帰宅までに掛かった時間は5時間程でした。
アパートの周辺は勿論真っ暗です。
そして車の中に置いていた「LED懐中電灯」を使って、自宅のドアまで歩きカギを開けて中へ入りました。
LEDの光を室内へ向けて見ると、部屋全体に光が届いて居ないLEDの光量でも「部屋の中がメチャクチャ」になっている事が理解出来ました。
そして、先ず最初に取った行動が「独立電源からのインバーターの電源スイッチをONにする」でした。
部屋全体が照らされ「部屋の中の被害状況が一目瞭然」となりました。
当時の私は物を沢山持っていた事で「本棚や家具」も多く、倒れた家具と散乱した物で床の上が物だらけになってしまいました。
しかし、部屋の明かりが確保出来ていた事で、素早く簡単に片付ける事が出来ました。
また、「ワンセグの小さなテレビ」を独立電源の近くに設置していた事で、直ぐに情報収集も行う事が出来ました。
私自身、こうして「停電時での独立電源の効果」を大地震発生時に実感する事が出来たのです。
現在の我が家の取り組み
当時はソーラーパネルと充電コントローラー、そしてバッテリー(鉛蓄電池)にインバーターをホームセンターにて販売されているベランダBOXなどを使って、自分自身で設置していました。
しかし、現在は各メーカーから「ポータブル電源」と言った商品としての非常に素晴らしい商品が販売されています。
バッテリーもリチウムイオンを使用していて、蓄電容量も大きくて重量は軽めです。
家庭用100Vからの充電以外にもソーラーパネルからの充電も可能となっています。
我が家でも現在はこちらの「ポータブルバッテリー」を備えています。
540Wh 150000mAhタイプと120Wソーラーパネルの組み合わせです。
各メーカーより次々と容量アップの商品が発売され、以前の商品は値が下がって来るので、「値段と必要性とのバランス」で購入タイミングを見極める必要も有ると思いますが、先ずは予算の範囲内で有れば小さいタイプでも「一家に一台」で置いておく方が安心感も出来て良いとも感じます。
そして我が家で備えている備蓄類もご紹介したいと思います。
ホームセンター等の防災グッズコーナーに置かれている「非常食」やスーパーで販売されている「保存可能食料品」となります。
賞味期限が近付いた段階で新たな品を購入し古い品は食卓にだして食べるとの考えです。
・ライトミール ・ひだまりパン ・レトルトカレー ・きなこ餅 ・野菜ジュース
・さばみそ煮缶詰 ・カンパン ・アルファ米(49袋) ・無洗米 ・氷砂糖 ・ようかん ・パスタなど
水に関しては期限内の500mlペットボトル 72本
期限切れの500mlペットボトル 48本(こちらは色々な用途に使用可能と考えての水です)
カセットコンロとカセットボンベ(9本)
ラップ類(災害時に食器を洗わないようにする為の物です)
我が家夫婦の考えとして、実際に宮城県にて再び大きな地震が発生した際には、同じ宮城県内で生活している両親も我が家に避難して貰う考えなので、食料は4人分として考えています。
今後も増やしていく計画でもあります。
現在の日本に於いて、一般的に言われている発生の可能性が高いとされている自身は「南海トラフ巨大地震」と「首都直下型地震」です。
勿論、東北地方も頻繁に地震は発生している事からも「油断」は禁物との考えです。
皆さんで常日頃から備蓄等の防災意識を高めていく事が重要とも感じます。
今後も「我が家の備蓄」が増えて来た時点で、新たなアイテムなどをご紹介して行きたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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